食育を勿体無いから考える
公開日:
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最終更新日:2018/09/13
日記
私たちが摂取している食べものは、地球環境で育まれ限りある
ものです。いま世界の人口約73億6750万人(うち日本1億2682万人)の
うち、豊かな食生活をしている人口はわずか8%(5億9千万人)に
すぎないと言われています。
しかし、日本人は全員がこの数値(5億9千万人)の中に入るのです。
約9億人が栄養失調に陥り、1日に2万8000人、年間約1000万人の
人々が餓死している計算になるといいます。
こんな中で、日本人は年間2000万トンもの食料を捨てている実態が
あります。実は日本の食料の6割(今年さらに増えた模様)は、海外
から輸入したもの。
この結果、職長輸送のエネルギー消費(フードマイレージあるいは
フードマイレール)や環境の汚染など、輸入しているこの6割が地球に
大きな負荷を与えているのです。
食をグローバルな視点からもとらえている食育、世界語となりつつある
「MOTTAINAI」-もったいない-ということを考えた行動、地球の負荷を
配慮した役割も担ってもいるんですね。これが食育の3本柱の3つ目を
構成しているのです。
改めて食育の3本柱を復習してみますと、
1.選食力を養う
2.食事作法を身に付ける
3.地球の食を考える・・・となるわけです。
食育を推進していくためには、この3本柱の取り組みを家庭、学校、
地域社会を通してゆくことが必要になってきます。
具体に考えますと、
1.家庭では保護者一人ひとりが自覚を持って行う
2.小・中学校では栄養教諭が中心となって「食育の時間」を有効活用する
3.地域社会では、食育インストラクターなど食育の知識をもった人達が、
地域の人たちに食育の大切さを伝えてゆく
日本の食文化、和食は日本人の伝統的食文化として、ユネスコ無形
文化遺産に登録された機会に、より一層「食育」に目を凝らす必要が
ありそうですね。
付記
「和食」の4つの特徴 ~農林水産省まとめから~
(1)多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
日本の国土は南北に長く、海、山、里と表情豊かな自然が広がって
いるため、各地で地域に根差した多様な食材が用いられています。
また、素材の味わいを活かす調理技術・調理道具が発達しています。
(2)健康的な食生活を支える栄養バランス
一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランス
と言われています。また、「うま味」を上手に使うことによって
動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日本人の長寿や肥満防止
に役立っています。
(3)自然の美しさや季節の移ろいの表現
食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴の
ひとつです。季節の花や葉などで料理を飾りつけたり、季節に合った
調度品や器を利用したりして、季節感を楽しみます。
(4)正月などの年中行事との密接な関わり
日本の食文化は、年中行事と密接に関わって育まれてきました。
自然の恵みである「食」を分け合い、食の時間を共にすることで、
家族や地域の絆を深めてきました。
それではこの辺で、ありがとうございました。
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