晩酌前につぶやく
公開日:
:
最終更新日:2018/04/16
日記
私が晩酌するとき、気分を良くする詩がある。
まるで自分が大物になったような気がする詩だ。
その詩はお酒に似合う。杯に向いてつぶやく。
「さけにむかいてうたうべし
じんせいいくばくぞ」
私がスラスラうたえるのはここまで。
続きはこうなってる。
「たとえばあさつゆのごとし
さるひははなはだおおし
がいしてまさにもってこうすべし
ゆうしわすれがたし
なにをもってかうれいをとかん
ただとこうあるのみ」
キャパの狭さもあるが、続きは別に覚えようとも思わない。
最初の2行が気に入って十分満足だからだ。
本物は次のとおりの漢詩だ。
對酒當歌
人生幾何
譬如朝露
去日苦多
慨當以慷
幽思難忘
何以解憂
唯有杜康
スポンサードリンク(sponsored link)
現代語訳をみると、
酒を前にしたらとことん歌うべきだ。
人生がどれほどのものだというのか。
まるで朝露のように儚いものだ。
毎日はどんどん過ぎ去っていく。
思いが高ぶり、
いやが上にも憤り嘆く声は大きくなっていく。
だが沈んだ思いは忘れることができない。
どうやって憂いを消そうか。
ただ酒を呑むしかないではないか。
何ともカッコいいです。
茶道の侘寂(わびさび)にも似たようで、心に染み入ります。
この句は曹操孟徳の詩作、そう『三国志』の魏の英雄だ。
似たような句が我が国にもあるのでは?
戦国時代の天下人、豊臣秀吉の句である。
大阪城天守閣にも句がありますね。
「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」
さて今日も晩酌前のつぶやき。
「ああ、さけにむかいてうたうべし、じんせいいくばくぞ」
冗談にもこれ唱えて飲めば美味いんだなこれが。
スポンサードリンク(sponsored link)
スポンサードリンク(sponsored link)
関連記事
-
-
気分は宙船で~す・・・ほか3話
気分は宙船で~す 2015-08-25 午後から田んぼに入ってみた、 冷害を思わせ
-
-
本地面積の申告の日・・・ほか2話
本地面積の申告の日 2016-04-22 本地面積? 簡単に言えば、 田んぼの登
-
-
方言?・・・ほか2話
方言? 2017-03-15 例えば「じぶん」という言い方 東北人の私は「じぶん」
-
-
雪の回廊・・・ほか1話
雪の回廊 2018-02-16 雪の回廊だなんてよく言ったものだ 除雪の時は全然
-
-
年賀状データベースが開けない・・・ほか4話
年賀状データベースが開けない 2015-12-19 もう、年賀状の時期が来た、1年は早
-
-
これがお米の花・・・ほか9話
これがお米の花 2014-07-30 これが稲の花。実りのオープニングです。 ねっ
-
-
いっぺんに咲いちゃった
我が家のまわりの桜、こぶし、まんさく、水仙が 気づいたらいっぺんに咲いてた 順番に
-
-
5日前に・・・ほか6話
5日前に 突然の訃報、家内は狼狽える、そう、実弟が亡くなったのだ。 とても寒い日
-
-
お隣でも・・・ほか9話
お隣でも 2013-06-05 牧草の過繁茂は、私の所だけではないようだ。 お隣でも、昨日
- PREV
- 修正申告で扶養者の異動
- NEXT
- 犬の散歩のミステリー