宗歌・・・ほか9話
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最終更新日:2018/04/17
日記
宗歌 2013-06-27
伯父の法事でのこと、
宗歌があるという。
法事の前段に、和尚さんから、
皆さんも歌ってくださいと促される。
先陣をきって歌う和尚さん。
私は驚いた。
この年まで、恥ずかしながら、宗歌があることを知らなかったのだ。
朗々と、流れる曲と歌は、旧制学校の校歌に似ていた。
左右にいる、遠路からのいとこたちは、声を出しているような?
知らないのは、私だけか?
皆に置いていかれたような思いで口パク。
後で、隣のいとこに聞いたら、知らないし初めてだと言った。
曹洞宗の寺院の葬儀には、何度か足を運んでいるんだがなあ。
あるんですねえ、地域柄みたいなものが。
ここの、和尚さん、
お寺に集まる少年たちに、校歌のように教えているんだろうな。
せっかくですから、歌詞をメモってきました。
花の晨(あした)に片頬笑(かたほえ)み
雪の夕べに臂(ひじ)を断(た)ち
代代(よよ)に伝うる道はしも
余所(よそ)に比類(だぐい)は荒磯(あらいそ)の
波も得(え)よせぬ高岩(たかいわ)に
かきもつくべき
法(のり)ならばこそ
自分自身のためにも、解説を調べてみました。
正法御和讃(しょうほうごわさん)というタイトルなんですねえ。
【解説】
この御和讃は、お釈迦様の正しい教え(正法)が代々のお祖師様に
脈々と受け継がれ、今日まで伝わってきた様子を表現したものです。
またこの歌詞は、曹洞宗の宗歌の歌詞としても用いられています。
『花の晨に片頬笑み』の部分は、お釈迦様から2代目の摩訶迦葉
(ままかしょう)様へ以心伝心によって法が伝えられた場面の逸話です。
~ある朝、お釈迦様が一本の花を持って無言でお説教の場に立たれた。
誰もお釈迦様の言わんとされたことを理解できず黙っていたが、
迦葉様だけがその真意を理解してにっこりと微笑まれた。そして
お釈迦様は「私の教えのすべてを迦葉に伝える」とおっしゃった。
『雪の夕べに臂を断ち』の部分は、達磨様によって正伝の仏法が
インドから中国へ伝えられた際の逸話で、嵩山少林寺において9年
もの間、壁に向かい坐禅修行をされ何を問うても物言わぬ達磨様に
対し、中国二祖の慧可(えか)様が、教えを請う真剣な決意を表すため
自分の肘を切り落とした、と言う故事を詠っています。
『代々に伝うる…』は、このようにしてお祖師様方の情熱によって
代々継承されて来たお釈迦様正伝の仏法(正法)は、他に比べるものが
無いくらい大変素晴らしい教えである、という意味になります。
そしてこの素晴らしい教えである「お釈迦様正伝の仏法」は、道元
禅師さまによって日本へ伝えられました。『荒磯の…』から以下は、
道元禅師さまがお釈迦様正伝の仏法について詠まれた歌で、「荒波
も届かないような断崖の高い岩に牡蛎(かき)が登り張りつくように、
たとえ多くの困難が伴っても、それを乗り越えて伝えていくべき
教えである」と詠っています。
いやあ、勉強になりますなあ。
この勉強の機会与えてくれたは、和尚さんのお陰でありまして、
伯父の冥福とともに深々と合掌ですね。
食育のルーツ? 2013-06-28
伯父の葬儀が終わって、
続く初七日法要が終わって、
仏事の場所は、冠婚葬祭の会館へと移った。
故人を偲んでの上膳(会食)である。
上膳に先立ち、施主よりお礼の挨拶。
和尚さんから五観の偈(ごかんのげ)なる一口法話があり、
合掌のち上膳。
はて?これも、恥ずかしながら初めての体験。
お膳にはプリントされた五観の偈と説明書きが添えてあった。
五観の偈(食事の心得)
一には功の多少を計り 彼の来処を量る
(多くの人の苦労を思い感謝していただきます)
二には己が徳行の全欠を忖って供に応ず
(自分の行いを反省し 静かにいただきます)
三には心を防ぎ過を離るることは 貪等を宗とす
(好き嫌いせず欲ばらず 味わっていただきます)
四には正に良薬を事とするは 形枯を寮ぜんが為なり
(健康な身体と心を保つため良薬としていただきます)
五には成道の為の故に 今此の食を受く
(円満な人格形成のため合掌していただきます)
これって、似たようなこと、どこかで聞いたような?
一番とか三番とか。そうそう、学校給食だったかな?
調べるに、
五観の偈は、この禅宗派の食事(じきじ)作法とある。
この食物がどれだけの苦労や手間を労してここにあるのかをよく
考え感謝し、自分が果たしてこの食を得る資格があるのかを省みて、
食事の対する貪(むさぼ)り・怒り・愚痴の三毒を捨てて好き嫌い
なくいただくこと。そして、これは枯れた体を癒す良薬であり、
この食を摂ることによって即ち人間として正しい道を歩むことを
誓います、という意味とのこと。
この禅宗派の食事作法は、正しい人への道のりということで、また、
命を保つ上での「食」「調理」は重要な修行の位置を占めるという。
修行と言えば教育?
現代における学校教育の知育・体育・徳育に準ずるとされた新た
なる項目の「食育」。「食育」とは、昨今の日本人の食の乱れが
危惧される折、児童生徒の朝食欠食や孤食、拒食症や痩せ症、過食
や肥満などの問題を前にして生まれたもの。この食育の原点は、
動植物の命をいただいて自分が生かされていることへの謙虚さや
感謝、自然と共存する心。
そして、それを得ている自分への反省や、正しい生き方をしているか
どうかの問いかけ。「食」をただ並べるだけ、そしてそれを食うだけ、
食べ物があって当たり前、好きなものが無かったり嫌いなものあると
怒ったり、というような思い上がった心が無いだろうか等々。
これはまさに、五観の偈なるバージョンですなあ。
さすれば、
今日の1日は、曹洞宗なる食事作法で、私の関心事「食育」の
ルーツ?にも触れたような。さすれば、これは、至らない私とて、
お釈迦様からの教えでありお導きだろうか?
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ヨイショ 2013-06-29
知人からメールが来た。
私はまた○○のお店で働きます。
今度は○○子ママに使ってもらうけどね。
この知人、健康を理由に、使用人だった○○子ちゃんに、
店ごと、そっくり譲ったのだった。
立場が逆転するんだね。
若い飲んべえが集まる店になったようだけど、
これで、中高年の飲んべえも集まる店になるんだな。
早速、カラカイのメールを返してやる。
あれ・まあ~
健康は大丈夫?
なかなかの返事が来た。
頭はアブナイけど、他は何とか
○○(私の名前)さんは多才だから
ボケる暇ないよね。
これ!コレッ! 上手いんだからー。
ヨイショは健在とみた。これなら大丈夫だね!
栗の花 2013-06-30
田んぼから低地にある我が家が見える。
屋根だけが見える。
屋根の後ろに、高く大きな栗の木。
今、垂れ下がった毛糸のような花が満開。
だから、もんぶらんなんだよね(ウソ)
他の家のどの栗よりも、勢いよく花が咲いている。
別に、肥料などやっている訳でなし。
そういえば、去年は、幹の中に巣喰っていた蜂の駆除が大変だった。
ひょっとして、この栗の木、中の蜂蜜とやらを栄養としたんでは
ないかい?だとすれば、この栗の木、ちゃっかりしてるぜ。
今年は、甘~い栗が沢山実りそう。
格好 2013-07-01
我が家の近くで、カッコウが鳴いている。
その様子が、珍しい。
スズメでもあるまいに、電線に止まり鳴いているから。
普通、カッコウは、木立の中で鳴くよなあ。
周りには木が一杯あるのに、どうしてなんだ?
カッコウは、そんなことお構いなしに、カッコウ、カッコウと
続けている。
格好をつけているんだろうか?
ワタシには何故だか、アッホウ、アッホウと聞こえる。
カッコウのふり見て、わが身を正す・・・かな?
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育てる・おだてる 2013-07-02
ラジオ視聴から
育てる sodateru
Sを外して読み上げて
おだてる
結果や経過をほめて
伸ばしてあげることは
子どもも大人も同じ
もっといいこと
言ってたのに
記憶がない・・・
2013.6.29 メル友から
なるほどなあ、sodateruには、おだてると言う言葉が隠れて
いるという訳か。おだてるは、時として褒め言葉にもなるよな。
しかし、上手いこと言いますなあ。
あとは根気だね。
勉強になりました。3(サン)9(キュウ)です。
恐るべし! 2013-07-03
1回目の除草機掛けをしたのに、田んぼはもうノビエと雑草だらけ。
もう、嫌になるねえ。
ノビエと雑草の生命力、恐るべし!
まわりの、田んぼは、雑草がほとんどない。
田植え直後に、何やら乳液状の除草剤、畦畔からまいていた。
効果てきめんだね。
我が田んぼとのギャップ多大。
除草剤の威力(毒性?)、恐るべし!
そんなこと考えながら、
農作業の休息にタバコを吸ってリラックス。
吾輩をむしばんでいるであろう本数、恐るべし!
解説
何ゆえに、除草剤を使わない?・・楽だろうに。
食育の一環と称して、減農薬の米づくりに挑戦中なんですよ。
「特別栽培米」とも言うんだね。
それは、雑草との戦いでもありますなあ!
そうそう、私の作るお米は、学校給食御用達米でもあるんですよ。
まあ、遠く関西方面ですけどね。
カラスはなぜ鳴くの? 2013-07-04
あれは、いとこ同士数人集まって、お酒の場でのこと。
なかなか終わらない、飲んべえ話。
車を運転するからといって、シラフのいとこ、
ところで、と、話を切り出す。
タバコをふかしながら、
カラスはなぜ鳴くか知ってるかい?
カラスの勝手でしょうとか、
7つの子があるからだとか、
いとこたちは酩酊で、それぞれ放つ。
ちがう、違う。
オレはヒマだと言っているのさ!
人の、あ~あと言うのと同じなんだってさ!
ええっ!と驚く一同。
煙に巻くとは、このことではないかい?
いやいや、
あれは、早く終われというシグナルだったのでは?
久方の雨 2013-07-05
久方の雨である。
雨ともなれば、農家人は家で疲れを癒すであろう。
が、ワタシには関係ない。
今日も、田んぼの草取り。
カッパを着用して。
カラス様が傍に来て言う。
雨降りのなか、ご苦労さんだねえ、カアーカアー。
いえいえ、どういたしまして。
あなたこそ、傘もささずにご苦労さま。
傍らでは、ネコ様があぜ道の草むらのなか、黙って通り過ぎる。
背中は濡れているのに、足もとは濡れるのが嫌なのだろうか?
オヨビ腰で歩いている。
丈のある草では、カエルのようにピョンピョン跳ねて。
背中があんなに濡れているんだから、この際どうでもいいじゃん。
変なネコ様!
掲示板 2013-07-06
パシーン、パシーンと聞きなれぬ音がする。
はて、何の音だろう?
草取りの手を休め、田んぼからその方向を見つめると、
十字の道路脇に立っているベニヤ板の掲示板から聞こえる。
傍には車が止まっている。
ハハア、参院選立候補者のポスターを張っているのだ。
昔は、画鋲。
今は、ホッチキスかい?
公示の手続きを済ませ、要領よくポスターを各運動員?
に配付したようだ。手際よく、早いね。
その後も、ちらぽらの合間で音が聞こえてくる。
そして、そして、
エエッ、午後になってもかい!
ノンビリしてるぜ、この立候補者陣営、
大丈夫かいな?
それとも余裕かい?
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