米ゲル活用で食料自給率向上を目指す
公開日:
:
最終更新日:2018/04/16
日記
農林水産省さん頑張ってますね。米ゲルを活用したパンや菓子など
新商品の開発支援に乗り出す方針を打ち出しました。米の新たな需要を
掘り起こすと期待される原料で、競合する小麦粉と比べて米ゲルは食味や
日持ちを高める強みがあります。この利用拡大を進めることで、
右肩下がりの米需要をてこ入れするという訳ですね。
米の需要は年間万トンも減り続け、需要拡大は大きな課題となっている
現状に、農林水産省ではパンなどに混ぜる原料として米粉用米に注目し、
利用拡大を進めてきた訳ですが、これが割高で思うように進んでいない
のが現状。そこで2016年度予算の概算要求に盛り込んだのが「新たな米
需要創出支援事業」(予算額7400万円)です。
この事業は、新たな技術やノウハウを活用し、米の新商品を開発する取り
組みを支援するということで、生産者団体や民間企業など関係者でつくる
「全国推進協議会」を対象に、展示品・試作品の開発、市場調査、事業者
向け展示会などを行った場合に定額で補助を出すとのこと。
支援対象の一つに、国(農研機構※)が開発した米ゲル化技術という訳
なんですでね。米ゲルは、パンなど製品がもちもちしたり保湿性が
高まったりする強みがあり、パン以外の幅広い製品の加工に向く。
課題となる価格も、今後の普及や国の補助活用で一定程度抑えられる
といい、今回の支援事業で、米ゲルを活用したパンや菓子、アレルギー
対応食、医療食、介護職などの開発につなげたい考えとのこと。
※農研機構とは、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の
コミュニケーションネーム(通称)です。
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米ゲルは、水分量等を調整することで、やわらかいゼリーから、
高弾性のゴム状のものまで、幅広く物性の制御が可能であるため、
プリン、ムース、クリーム、パイ等の多様な食品の製造ができる。
シュークリームのシューとクリームの原料の小麦粉をすべて米に
置き換えることも可能なんですね。
我が国の食料自給率が低下した要因の一つに、主食としての炊飯米
(ご飯)の消費が減少し、輸入穀物を主原料とする食品(パン、麺等)が
増加したことがあげられる訳ですが、この米ゲルの需要掘り起こしが
拡大すれば、我が国の食料自給率もあがるはず。民間業者が開発した
ピューレ状の「コメネピュレ※」と併せて大いに期待ですね。
※コメネピュレは高い保水力を持つため、小麦パンや米粉パンなどに
添加することで、しっとりした食感を持続できます。お米を「過熱蒸気」
と「遠心調理技術」による特許製法で、ピューレ状にした食品素材です。
特殊な技術で加工することにより組織の破壊や栄養成分の流出を抑える
ことを可能にしました。
コメネピュレ特徴まとめは次のとおりです。
・素材への乳化作用により、老化防止が期待でき健康志向
にもマッチします。
・小麦粉や米粉等、他の素材の良さを引き出します。
・しっとり感があり、やわらかくおいしいパンになります。
・パンや洋菓子、麺等にも幅広く利用できます。
日本農業新聞(2015/9/23)一部参照
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