牧草地の放射能除染作業（その6）・・・ほか９話

牧草地の放射能除染作業（その6）　2012-09-02

我が家の牧草地の肥料散布が大型ブロードキャスター（肥料散布
機）により終了した翌日、大型カルチベーター（中耕、除草作業
機）を牽引したジョンディア（アメリカン大型トラクター）が
現れた。

土煙を立てながら、幾重もの爪により土が細かく粉砕され、土が
整形されて行く。運転するのは、昨日のご夫婦の息子さんだ。

聞けば、ジョンディアが4台あるという。1台1,000万円を優に
超える代物である。その他各種の大型アタッチメント等々。
個人農家ですごい！！。

今回の放射能除染作業を、農業公社から委託を受けて行なって
おり、受託面積は、計り知れない。隣の市の一部も請け負って
いるという。

作業の終わったあとは、古刹の枯山水の庭園でみる砂の筋かい
ならぬ、土の筋かいで綺麗だ。

枯山水の庭園といえば、京都の龍安寺は有名。一度は訪れて
みたい。

龍安寺：京都の北西、金閣寺と仁和寺の間に位置する。1994年
には方丈庭園と境内全域が世界遺産として登録され現在に至って
いる。方丈：禅宗寺院建築で本堂、客殿、住職居室を兼ねるもの。

レシピ　2012-09-02

メル友から、メールが届いた。

陽射しいっぱいにあびた、みずみずしい夏野菜から、
貯蔵野菜へと変わる秋
身体の実りには細心の注意が必要な秋

そうそう！！きゅうりを炒めて食べました
玉ねぎとツナ合わせて
イケル！！

さっそく私も家で採れた大きくなり過ぎて、持て余しぎみの
きゅうりを使って作ってみた。男料理、料理の基本もないままに。

さて、出来た。試食。
イケル！！どころでない。二重丸だ！！

きゅうりがウリと変化したうま味。玉ねぎの甘味。ツナの
さっぱり感。きゅうりと玉ねぎがマッチングしている。

こういう食べ方もあるんだ。感心しつつお代わり。
読者のみなさんにもお勧め。これはイケル！！



店仕舞い　2012-09-03

現役時代は、呑みに、よく市内に通った。
そのうちの小料理屋さん、ビルの地下にある洒落た和風造り
のお店。

この道40数年の女将と、ちょっと天然の（御免なさい！！）
店員さん。心休まるお店であったが、まもなく店を閉めるという。

今日、知り合いから聞いた話であるが、
また、ひとつ、いい店がなくなる。寂しいかぎりだ。

ちあきなおみの、「紅とんぼ」の歌が重なる。

空にしてって、酒も肴も
今日でおしまい店仕舞い
五年ありがとう　楽しかったわ
いろいろお世話になりました
しんみりしないでよケンさん
新宿駅裏　紅とんぼ
思い出してね・・・時々は

ちあきなおみが歌うからいいんだよなあ。

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健康診断　2012-09-04

行こうか、行くまいか迷いながらも意を決して受診会場へ。

受付でチェックシートを渡され記入。過去の病歴等々。
提出して、順番を待つ。名前が呼ばれ問診が始まる。

タバコは吸わないんですね？・・はい、3日ほど前から
・・笑われる。今まで何年ぐらい吸っていましたか？・・20歳から
（本当は、高校時代からタバコも酒も・・言えない）。
途中、5年ぐらい禁煙してました。・・そうすると35年ですね？
・・はい。

朝食は何時に食べましたか？・・7時頃です。
オシッコを採ってきてください。紙コップを渡される。

さて、身長は約1センチ縮んでいる。体重は約1キロ減。血圧OK。
腹回り数センチの減。農作業で汗した分が功を奏したか？
・・まあ、結果に満足。

帰り際、知り合いと会い、若くなったんじゃない？・・お世辞に
しろ内心嬉しい。そういえば、たしか昨日も言われたな
・・まんざらでもないかも。悠々自適？の生活で現役時代のような、
ノルマのストレスが無くなったせいか？

我が家に帰って、さっそく家内に自慢する・・若くなったと
言われたぞ！ 毎日見てるから判らないわ。シカメッツラが無く
なったせいじゃない・・と、まあまあ素っ気ない。少しは、
持ち上げてくれても良いだろうに。

その夜、私のブログを見ていた家内が、表現がおかしいという。
きゅうりは、もともとウリ科なのよ。ツナのアッサリ感ねえ、
ウマ味じゃないの・・伝々。

それくらい、私にも解ってるって！！
この食材が、この料理で、この様に変化したんだって！！

いやぁ～、言わなきゃよかったな、若くなったと言われたなんて
・・口は災いのもと・・か？？



孫かて　2012-09-05

朝、田んぼの止水から戻ると、携帯電話に着信と留守電が
入っていた。発信元は娘の電話番号となっている。

留守電を聞くと2番目の孫、トシ坊の声である。
オジイチャン、オジイチャンとささやくような声。

オジイチャンッチへ行っていい？？
そばでウンと勝手に返事している姉と、意味不明な1歳の弟の声が
聞こえる。

ンモォ～、オジイチャン出ないヨォ！！

再生がリミットとなり、このメッセージを消去するには3を、
もう一度聞くには2を、保存するには1を・・・今日は保育園
だろうに何事か？

ほどなく、家の電話が鳴る。
家内が受け取り、どうしたの？ウン、ウン、分かった。
トシが熱を出したって！保育園休んで、家に来るってよ！

家内は、午前中出かけるとのこと。
引き算の要領で残る私が午前中、孫かて。

寝かせつけたり、ウンチ・オシッコさせたり、話相手したり、
昼ごはん食べさせたり、薬を飲ませたり・・・と。

家内が戻った午後は、田んぼの畦畔の草刈り・・・ということで
1日が終わった。　　 　　

牧草地の放射能除染作業（その7）　2012-09-06

大型トラクターに大型アタッチメントを装着し、疾走しながら
豪快に作業をこなす、アメリカントラクタージョンディアにも、
泣き所がある。

細かいところの作業が苦手。
例えば、減反したところの牧草地。両端が耕せない。
大型トラクターのロングホールがゆえに、ノリシロが大きい。

かといって、いちいちバックしてという暇（いとま）も無い。
今回の放射能除染作業では、対象農家の膨大な面積を
作業しなければならないからだ。

そこで、残りのノリシロ部分は、我が家の場合、小型トラクター
が大活躍する。無論、小型ゆえに時間は掛かる。

狭い農地を無駄なく使用しなければならない、我が家のような
農家には、「大は小を兼ねる」の言葉は必ずしも通用しない
ようだ。あえて言うなれば「大と小の協働」だろう。



失敗しない住まいづくり・考（その11）　2012-09-08

マイホーム学院なる講習も今日を持って終了。

本日のカリキュラムは
・信頼できる建築会社・工務店の選び方（契約する際の注意点と
得する税金の知識）
・修了式
・みんなで楽しく『茶話会』
である。

追って、学び取ったことを私なりに参酌し整理していきたいと
思う。今、あれもこれもというモアッとした状態なので、
少し時間を掛けて・・・

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失敗しない住まいづくり・考（その12）　2012-09-09

昨日で、終了したマイホーム学院。
資料と一緒に、言葉が添えてありました。

人生は出会いの積み重ねです
いい出会いこそ私たちの人生をより
幅広く豊かなものに
してくれるのではないでしょうか・・・
1滴の水が小川の流れになり大河になりやがて
海になるように
長い長い歴史の中のほんの一コマを
生きる私達だからこそ一期一会の
気持ちを大切にしたいと思うのです
そしていま
出逢ったかたがたによって育てていただいて
いることの喜びが
こころの奥から湧き上がってくるのです
マイホーム学院

このような、何気ない心遣い
私はいい研修をさせていただいたと、心から感謝している。

この「一期一会」の言葉に、私は「仕合わせ」と歌った好きな
歌手、中島みゆきの歌をこのブログを介して、T理事長とS事務局
さんにお礼の気持ちとして送りたい。

施工主（縦の糸）と施工者（横の糸）の共同作業で、今後も
あったかい家づくりを目指して行くことを託して。



牧草地の放射能除染作業（その8）　2012-09-10

―　大型アメリカントラクタージョンディアとの別れ　―
いよいよ、作業の最終章がやってきた。

耕起から始まり、除染の炭カル、肥料が施され、整地された
牧草地に、ジョンディアにアタッチメントされた播種機が種を
播き、付属のローラーが転圧してゆく。牧草の品種は北海道産
チモシーである。

北海道といえば、富良野の北の大地で、大型酪農を営んでいる
同級生を思い出す。2年前の同級会で約40年ぶりの再会だった彼。
ぜひ、遊びに来いと言っていたが、まさか、この種が彼の使者で
あるまいにと勝手な想像をしながら、例のご夫婦の作業を見入った。

奥さんが、播種機に種を補充、旦那さんの運転するジョンディア。
雨雲の下で、ヴオォ～、ヴオォ～とエンジン音を放ち、急いで
作業する姿に、今日でお別れだなと感じ入る・・・。

作業が終わり、ほどなく芽を出すであろう牧草地にまばらな箇所が、
もし、あったら使ってくださいと、数キロの種を受け取る。

足早やに去ってゆくジョンディアのエンジン音は、どこか、
桟橋から離れる船の汽笛にも似た響きがあった。
さよならジョンディア・・・てが。

雨が、作業が終了するのを待っていたかのように、少し降って
きた。ちょうど良い湿り気加減である。



居酒屋情報　2012-09-11

赤提灯をさげた近所の居酒屋さん。焼き鳥の手羽刺しがとても旨い。
創作料理が好きなママさんがいて、小奇麗なお店。

そして、カラオケの音響がとても良い。
地域の顔が、よく集まってくる。時には元首長さん、県議さんも。
類するご婦人がたも多々。

毎月第4土曜日に有志の会が持たれる。勿論、私も会員となっている。
私の社交の場であり、情報収集の場でもあり、時々にも顔を出す。

つい3日前も、炎天下で農作業した自分のご褒美にビールを一杯と
顔を出した。入るやいなや、いの一番に、ねえねえ、あなたの住所
○○だよね。

ほら、新聞の死亡欄に、あなたと同じ住所の人が載ってるの。
あの人じゃない。ほら、あの人。

どれどれ。私も驚いて、新聞を見る。
苗字は違うが、名前が一致している。喪主は元の奥さん。

あれ、離婚したはずだが、何で喪主？
別れたとはいえ、最近一緒に住んでいたらしいのよ。

なるほど、元の奥さんの喪主に納得。
私より、5つほど年上の韋駄天な人で、消防団員で活躍したり
していた。

2～3年前に別れたと聞いた時も驚いたが、今回の突然の訃報に驚く。
色々訳ありなのだろう、近所などへのお知らせも控えて静かに
密葬となるようだ。

このこと、居酒屋さんに顔を出さなければ、私は知らないでいた
ことだろう。道合う人も、知るよしもないのか、いまだ、
この話題は出ない。

近所の居酒屋さんは、時として貴重な情報が入る場でもある。
何はともあれ、私にとって伴侶を大切にという自分自身の戒めの
ような今回の情報でもあった。

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